こんにちは!カーライフアドバイザーの高橋です。
先日、イーロン・マスクがX上でFSDver.12の走行をライブ配信しました。その中で新たに分かったいくつかのこと、そして自動運転の仕組みそのものの抜本的な改善について説明します。
結論から言えば、テスラはエンド・トゥ・エンドのニューラルネットワークを使用して、自動運転を解決しようとしています。わかりやすく例えると、ChatGPTのように与えられたタスクに対して最適な答えを導き出してくれるというようなイメージです。
これまでは30万以上の入力されたコードを使用して走行していましたが、ver.12ではゼロショット学習を採用しています。ゼロショット学習とは、元々の訓練に存在しなかったタスクに対して追加のトレーニングを必要とせず、タスクを処理できる能力を指します。これによって各地域の適応度が高まり、国ごとの独自のルールのコードが不要になり、大量のデータがあればあらゆる国と地域で走行可能になります。また、低確率の事象にも対応できるようになり、例えば道路が崩れるといった場面では安全を確保し、警察官や他の車の動きを考慮して適切な行動を取ることができます。
ただし、この手法の弱点としては、大量のデータが必要です。つまり、データを学ばなければ車は動作しないということです。テスラは現在、走行中のテスラ車から情報を収集し、このハードルを乗り越えようとしています。これにより、自動運転をより人間の運転に近づけています。FSD車を増やし、より多くの情報を収集しようとしています。同様に車両の価格も下がっており(補助金)、テスラは多くの車を道路に出すことを目指しています。
また、テスラは総額10億ドル以上をスーパーコンピューターに投資しています。(Dojoプロジェクト)これは収集されたデータを迅速かつ正確に処理するためのものです。
これらが現時点の自動運転の最適解だとテスラは考えています。
最も驚くべきことは、ver.12について2022年末に社員がプレゼンをし、わずか8か月でデモンストレーションに成功したことです。このスピードには競合他社が追いつけるか疑問です。他社は車両の情報もスパコンも持っていないため、テスラのFSDver.12を模倣するのは難しいでしょう。
いかがでしたでしょうか?これがテスラのFSD ver.12、完全自動運転の最先端です。
日本には数台テスト車両としてこれがインストールされた車両があるみたいです。おそらくテスト車両です。私が生きている間に利用できることを願います🙏
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文/営業担当 高橋